先ほど、BLS(米労働統計局)の3月雇用統計が発表されました。
内容は下記の表の通りです。
| 月 | 非農業部門雇用者数(前月比) 初報 | 非農業部門雇用者数(前月比) 最新 | 失業率 | 平均時給 (民間部門) |
|---|---|---|---|---|
| 2026年1月 | +12.6万人 | +16.0万人 | 4.3% | $37.15 |
| 2026年2月 | -9.2万人 | -13.3万人 | 4.4% | $37.29 |
| 2026年3月 | — | +17.8万人 | 4.3% | $37.38 |
ヘッドラインでは概ね堅調と評価してよい数字です。
これらが各分野にどう影響するか、以下で簡単にまとめてみます。
Fedの利下げ見通しについて
Reuters記事によれば「年内利下げの確率は大きく低下した」とされ、米10年債利回りも雇用統計後に上昇しました。
Fedは3月18日時点で政策金利を3.50%~3.75%に据え置き、2026年の見通しとしては年内1回の利下げを維持していました。次回FOMCは4月28~29日、その次が6月16~17日で、どのタイミングで利下げが発表されるかは、現時点では見通しにくい状況です。
現時点での整理としては「4月はほぼ据え置き、6月利下げ期待もかなり後退、利下げがあるとしても年の後半」と見るのが良いかと思います。
相場への影響について
本日4/3(金)はグッドフライデーのため、NYSEとNASDAQは休場となっています。
もっとも、現時点で出た上述の数字から値動きをある程度予想することは可能です。
NASDAQ
雇用統計は景気不安をやや和らげる材料ではありますが、今回は利下げ観測の後退と米金利上昇が同時に意識されやすく、ハイテク株にはやや逆風になりそうです。
実際、雇用統計後のNASDAQ先物は0.4%安となっており、金利上昇がバリュエーションを圧迫する展開が警戒されます。
ドル円
強い雇用統計はFedの据え置き長期化を意識させやすく、雇用統計後にドル指数と米国債利回りが小幅上昇しました。もともとドル円は160円近辺にあり、今後もドル高圧力は続くと思われます。
もっとも、日本政府は4月3日に改めて介入を含む対応の用意を強く警告していて、市場でも161~162円超を意識する声が出ていますので、多少の波乱が想定されます。
日経先物
円安は輸出株には追い風ですが、日本は原油の9割超を中東に依存しているため、足元の中東情勢と原油高は日本株にとって大きな重荷になると思われます。
そのため、ドル高円安だからといって素直に値上がりするとは言い切れず、今後も注視が必要です。
簡潔にまとめると、
ドル円には追い風となりやすい
米国株はセクターごとに明暗が分かれやすい
国内株は円安の恩恵と原油高の悪影響がぶつかるため見通しが立ちづらい
ということになります。
地政学リスクがくすぶる中、どちらかといえば安心材料だったのではないかと思います。
週明けの値動きに期待しつつ、よい週末をお迎えください。
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