レバレッジ取引で失った4万円と学んだこと|自分が現物投資に切り替えた理由

以前、私はクラウドマイニングに参加してBTCを受け取っていました。
詳細は別の記事で触れていますが、少なくともその時点では大きな問題はなく、クラウドマイニング自体はいまでも続けています。

ただ、その中で得た少額の利益を見ているうちに、次第に「これを元手にもっと増やせないか」と考えるようになりました。
そして実際に、海外の仮想通貨取引所でBTCのレバレッジ取引に手を出しました。

結果から言うと、この判断は自分にとって良いものではありませんでした。
今回は、自分がレバレッジ取引にのめり込み、何度も同じ失敗を繰り返し、最終的にやめると決めた経緯について振り返ります。
そのうえで、自分にはなぜ現物中心の投資の方が合っていたのかも整理してみます。

クラウドマイニングでBTCを手に入れたことが始まりだった

きっかけは、クラウドマイニングで少しずつBTCを受け取るようになったことでした。
もともとは長期で保有しながら様子を見るくらいの感覚で、そこまで強く稼ぎたいという欲があったわけではありません。

実際、その時点では特別に悪い流れだったわけではなく、むしろ少額ながら利益が出ることに手応えを感じていました。
問題だったのは、その利益を見ているうちに、「この小さな利益を、もっと短期間で大きく増やしたい」という気持ちが強くなっていったことです。

少額の利益を元手に、レバレッジ取引に手を出した

その後、私は海外の仮想通貨取引所でBTCのレバレッジ取引を始めました。
当時は始めるハードルが低く、仮想通貨についての詳しい知識や経験がなくても、スマホアプリをダウンロードするだけで取引を始めることができたからです。
また、正直に言えば、そこには「大きく儲けたい」という下心もありました。

少額の元手でも大きな金額を動かせるレバレッジ取引は、当時の自分にはとても魅力的に見えました。
うまくいけば短期間で大きな利益になる可能性がありますし、少額からでも大きな勝負をしているような感覚になれます。

しかし、その裏側には当然ながら大きなリスクもあります。
当時の自分は、そのリスクを頭では理解していたつもりでした。
ですが実際には、「少額だから大丈夫だろう」「もし失ってもまたやり直せるだろう」と、かなり甘く考えていたのだと思います。

同じ失敗を何度も繰り返した

実際に取引を始めてからは、同じような失敗を何度も繰り返しました。

大きく負けて元本がゼロになっても、クラウドマイニングで新たに得た利益を元手に、また取引を再開していました。
そのたびに証拠金決済を受け、それでもなおやめることができませんでした。

しかも悪いことに、損をするほど冷静になるどころか、「今度こそ取り返してやる」という気持ちが強くなり、逆にレバレッジを引き上げていました。
ひどいときには倍率を100倍まで上げていたこともあります。

今振り返ると、あの頃の自分は投資をしていたというより、損失を取り返して一発逆転したいという一心で感情に振り回され続けていたのだと思います。
負けるたびにやめるべきだと感じながら、それでも次の一回に期待してしまう。
その繰り返しでした。

もうやめようと決めた

そうした失敗を何度も重ねた末に、私は2025年1月1日に「もう二度とレバレッジ取引には手を出さない」と決めました。

新年の最初に決意したのは、単なる区切りの問題ではありません。
そこまでしないと、自分はずるずる続けてしまうと分かっていたからです。

やめようと思ってもまた戻ってしまう。
少額だから大丈夫と自分に言い訳をする。
そういう自分の心の弱さを、何度も見てきました。

だからこそ、この日はかなり強い気持ちで線を引きました。
少なくとも自分にとって、レバレッジ取引は「少しだけなら大丈夫」と考えて付き合えるものではなかったのです。

現物中心に切り替えたのは、自分の感情の癖が分かったから

レバレッジ取引をやめた一番の理由は、自分の感情の癖がはっきり見えたからです。

自分には、次のような傾向がありました。

  • 決めたルールを守れない
  • 失敗しても、すぐには懲りない
  • 取引を始めると途中で引き返しにくい
  • 一度の大きな成功の快感が、数回の失敗の反省を上回ってしまう

こうして並べるとかなり危ういのですが、実際その通りだったと思います。
特に厄介だったのは、「ここまで損をしたのだから、ここでやめたらもったいない」と感じてしまうことでした。
いわゆるサンクコスト効果のような状態で、損失を冷静に切り離して考えられなくなっていました。

また、一度だけ大きく勝てたときの快感が強く残ってしまい、その記憶が何度も自分を取引に引き戻していました。
プライベートでも仕事の休憩時間でも、暇さえあればBTCのチャートを眺め、値動きに気持ちが引っ張られていました。睡眠時間を削って深夜まで取引を繰り返すことも多く、今思えばかなり不健全な状態だったと思います。

だからこそ、自分にはレバレッジをかけた短期売買よりも、現物を中心に落ち着いて向き合う投資の方が合っていると判断しました。

レバレッジ取引で失ったものと、逆に学べたこと

この経験で失ったものは、BTC約4万円分です。
安い金額ではありませんが、利用していた仮想通貨取引所では、損失が元本を上限とする設計だったため、この金額で済みました。
もっと大きな損失にならずに済んだのは、不幸中の幸いだったと思っています。

もしこれが、より大きなレバレッジを前提とした取引や、元本以上の損失や追証が発生しうる仕組みにまで踏み込んでいたら、結果はもっと深刻だったかもしれません。
そう考えると、この段階で自分の適性のなさに気づけたこと自体は、まだ救いがありました。

一方で、学べたこともあります。

まず、レバレッジ取引は、自分が思っていた以上に人の感情を増幅させるということです。
ほんの少しの値動きでも、その倍率が跳ね上がることで、平常心を保つのが難しくなります。

次に、相場と向き合ううえでは、知識や理屈だけでなく、自分の感情の癖を理解し、それを踏まえて実際の行動をコントロールすることが非常に大切だということです。
どれだけ仕組みを知っていても、自分が決めたルールを守れなければ、利益にはつながりません。

そして最後に、自分に合った投資手法を選ぶ必要があるということです。
合わない投資手法を選んでしまうと、実績につながりにくく、自分でもつらいと感じやすいです。
自分にとっては、現物中心の投資が最も合っていました。

まとめ

今回の経験は主に仮想通貨のレバレッジ取引によるものですが、少ない元手で大きな金額を動かし、感情が増幅されやすいという点では、株の信用取引にも通じるものがあると感じています。

レバレッジ取引は、大きな利益を狙える可能性がある一方で、それ以上に多くのものを失う可能性もある高リスクな手法です。

もちろん、実際にやってみなければ自分に向いているかどうか分からない面もあります。
そのため、高リスクの投資手法に挑戦すること自体を、頭ごなしに否定するつもりはありません。

ただ少なくとも、自分で決めたルールを感情や欲望に負けて破ってしまいやすい人は、かなり慎重になった方がよいと思います。
その傾向が強い人にとって、レバレッジ取引は資産を増やす手段ではなく、自分の生活や周囲との関係を壊すきっかけになってしまうことがあるからです。

また、初心者に限らず、元本以上の損失が発生しうる仕組みを含む高リスク取引については、安易に近づかない方がよいとも感じています。
少なくとも当ブログでは、そうした手法を積極的におすすめするつもりはありません。

それでも挑戦したいと思った場合には、本当に小さな金額から始めて、自分の思考の癖や適性を確認した上で、一度冷静に立ち止まって、まだ続けるべきかを考えることが非常に重要だと思います。

少し老婆心の強い書き方になってしまいましたが、それは自分と同じような失敗を繰り返してほしくないという気持ちがあるからです。
自分に合った投資手法を選び、無理のない範囲で投資と向き合っていくことが、結果的には一番大切なのだと思います。


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